APTX4869とは黒ずくめの組織によって開発され細胞の自己破壊プログラムの偶発的な作用で神経組織を除い骨格・筋肉・ 内蔵・体毛それら全ての細胞が幼児期の頃まで後退化する神秘的な毒薬。

コナンと灰原哀を幼児化させたAPTX4869の働きについてWikipediaなどを参考にして考えてみました。

〜APTX4869についての灰原哀のセリフ〜

「私達の体を幼児化したAPTX4869のアポとはアポトーシス・・・つまりプログラム細胞死の事・・・そう・・・細胞は自らを殺す機構を持っていて、それを抑制するシグナルによって生存しているってわけ・・・」
「ただ、この薬はアポトーシスを誘導するだけじゃなく、テロメアーゼ活性も持っていて細胞の増殖能力を高める・・・。」

原作 24巻 FILE10 より

このセリフより、聞きなれない言葉「アポトーシス」と「テロメアーゼ」(正確にはテロメラーゼ?)について調べると

アポトーシス

アポトーシスアポプトーシス[1] (apoptosis) とは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死(狭義にはその中の、カスパーゼに依存する型)のこと。ネクローシス(necrosis)の対義語。

Wikipedia アポトーシスより

多細胞生物の生体内では、化した細胞(そのほか内部に異常を起こした細胞)のほとんどは、アポトーシスによって取り除かれ続けており、これにより、ほとんどの腫瘍の成長は未然に防がれている。

Wikipedia アポトーシスより

上記によると、癌化した細胞のほとんどは、アポトーシスによって取り除かれているので、ATPX4869の本来の目的は癌治療への応用つまりがん細胞の撲滅だと考えられる。

そして、アポトーシスはタンパク質を分解してアポトーシス(プログラム細胞死)を決行することから、これがコナン、灰原、メアリーの幼児化の原因かもしれない。

テロメラーゼ

テロメラーゼ (telomerase) は、真核生物の染色体末端(テロメア)の特異的反復配列を伸長させる酵素。
・・・中略・・・
テロメラーゼ活性が低い細胞は、一般に細胞分裂ごとにテロメアの短縮が進み、やがてヘイフリック限界と呼ばれる細胞分裂の停止が起きる。テロメラーゼは、ヒトでは生殖細胞・幹細胞・がん細胞などでの活性が認められ、それらの細胞が分裂を継続できる性質に関与している[1]。このことから、活性を抑制することによるがん治療、および活性を高めることによる細胞分裂寿命の延長、その両面から注目を浴びている。

Wikipedia テロメラーゼより

テロメアが完全に減ってしまった細胞は、細胞分裂ができなくなります。また状態が悪い時はがんや動脈硬化といった病気を招くなど、テロメアの長さ、状態が健康や寿命に影響を及ぼすとも考えられています。

https://natucli.com/column/stem_cell/stemcell_skin04/より

上記より、要するに…

テロメラーゼ活性を高める細胞分裂の寿命を延長させる 
細胞分裂の寿命・・・細胞分裂の限界でヘイフリック限界という。ヒトの胎児から採取した細胞の限界は、およそ50回。

テロメラーゼ活性を抑制する→がん細胞の細胞分裂を停止させる

灰原のセリフより、テロメアーゼ活性を持っていることから、薬の本来の目的はテロメア伸長によって細胞分裂の限界を伸ばす(細胞分裂の回数を増やす?)ことから、寿命の延長つまり長寿であると考えられる。人間の寿命は調べると、最大で120歳らしいので、それをもっと引き伸ばすのが目的なのでは?

以上のことからAPTX4869の当初の効能はがん細胞の撲滅および寿命の延長だったと考えられる。

しかし、研究段階でテロメア活性を操作して活性を抑制したところヘイフリック限界と呼ばれる細胞分裂の停止が起きて死亡するケースが発症、組織に目をつけられた。(あくまで予想です)

宮野夫妻は組織の命令で司法解剖しても痕跡が残らない毒物を作るように指示され作成したが、悪用されないように毒物と見せかけて、幼児化するように改良しようとしたことが組織にバレて研究所に火を放たれたのかもしれない。そして娘の灰原哀が毒とは知らずに両親の研究を癌の治療薬として完成させたのでは?

つまり、灰原は幼児化の薬を完成させたのかもしれない。ただし、メアリーは53歳から中学生(13〜15歳)くらいになっていることから40歳近く若返っているので、個人個人で差があり、飲む年齢によっては幼児化のみならず若返りの作用があると考えらる。

また、灰原曰く「雛人形のようなもの」とも合致するのでは?考え方は人それぞれですが、120歳以上生きても追い続けるだけだから・・・。

薬の種類は3種類ある?

宮野夫妻が作らされた毒物と死なないで幼児化(若返り)する薬(癌治療の効能もあり?)少なくとも2種類があると予想される。

そして、宮野夫妻前に開発された古い薬に関しては当初の目的で癌治療薬または寿命延長の薬だった可能性が高い。

どの薬も作成時期は不明

つまり、APTX4869は表向きはガン細胞の撲滅および、細胞分裂寿命の延長を目的として作られた治療薬(夢のような研究)だった。
しかし、改悪するように指示され死亡または幼児化(若返り)現象が起きているのでは?

ここで、年齢不詳ベルモットの謎について考えると・・・

ベルモットは20年前と同じ年齢

ベルモットの年齢の謎について

ベルモットは変装できるから、どれが素顔か分からない。確かなのは、赤井さんがベルモットの頬を撃った時マスクで変装していないことが判明、現在29歳くらい、ジョディー捜査官の証言により20年間歳をとっていないことが判明している。

20年前 ジョディー捜査官の家を襲撃(またこの辺り女優の30代くらい?のシャロンに変装して有希子と変装術学ぶ?)
 ↓
17年前 ラムの配下に入る。この時、10代後半から20代前半?に見える。
    20年前は29歳くらいだから、これは若く見える変装かもしれない。
 ↓
現在 ジョディ先生曰く「どうして歳を取らないの?」から20年前と変わっていない。このことから、現在20年前と同じ年齢になっている。

従ってベルモットが飲んだ薬は以下の2通りが予想できるがいずれも不明

①17年前のラムが見たベルモットが若造りの変装の可能性があれば、少なくとも17年は老化しなかった。年齢固定または老化を止めている。→この場合は寿命延長の薬を定期的に薬を服用しているのかも?

②宮野夫妻が若返りの薬を完成させていたら、17年前以前にベルモットはその薬を飲んで20歳くらいに若返り、17年かけて29歳になった?ゆっくり老化するのだろうか?

ボスはかなり若返っているのかもしれない

そして、ボスはベルモットの薬の効果を見て、どれかの薬を飲んだと考えられる。ラムが最近ボスの姿を見ていないので、人前に出れないとすれば幼児化、若返りする薬を飲んだと考えるしかないのではないだろうか?この場合、コナンが身長が1ミリも伸びていないようなので、ボスも若返ったままになっている可能性がある。

ただし、幼児化と言ってもメアリーの例があるので、中学生くらいになるケースもあり、ボスも少なくとも40歳は若くになっている可能性はある。

今後、服用しそうなのはラムであるが、ラムは幼児化の効能を知らない可能性が高い。幼児化する危険性があれば飲もうとしないので。

一方、今回の映画でバーボンがシェリーの幼児化に気がついたので、公安の降谷、黒田が幼児化現象の証拠を掴んだとすれば、今後APTX4869の解明に公安が乗り出すかもしれない。

補足

分子生物学的なことは素人には分かりませんし、色々考えてもコナンは漫画、フィクションなので、SFのような展開にいくらでもできるので、何でもありかもしれません・・・

尚、テロメア細胞の長さと長寿の関係は、まだ不明らしいです

〜まとめ〜

APTX4869の効能についての仮説

・APTX4869の本来の効能はガン細胞の撲滅および、長寿であった。

・しかし、APTX4869を改悪するように指示され死亡または幼児化現象が起きているのかもしれない。
・薬は以下の3種類があるかもしれない

 癌治療薬及び長寿の薬毒物幼児化(若返り)する薬

・ベルモットは長寿の薬を定期的に服用している可能性があるが不明、20年前と同じ年齢であることしか分からない。

ボスは少なくとも40歳は若返っているかもしれない。

**注意**あくまで仮説で妄想も入っています。新しい情報が入ったら、書き直す予定です。